37症例51病変を対象に、OCTによる観察研究を行った。以前の病理学的な検討において線維性被膜厚が薄くなると、よりプラークの不安定性が増すことが報告されており、糖尿病と非糖尿病における冠動脈プラーク内線維性被膜厚の変化を検討した。9か月間の線維性被膜の変化量として非糖尿病例8.1±43.4μmに対して、糖尿病例はー9.6±33.7μmと両者の間に有意差を認めなかった(p=0.11)。DPP-4(dipeptidyl Peptidase-4)阻害剤投与によるプラーク安定化効果については、より長期にわたる多数例での検討が必要と考えられた。
|