研究成果の概要 |
メタボリック症候群では脂肪組織量と骨格筋量の不均衡(肥満サルコペニア)が生じている。肥満サルコペニアは, 全身のインスリン抵抗性や代謝異常を引き起こす。肥満サルコペニアを改善することはメタボリック症候群を基盤とした2型糖尿病をはじめとした様々な疾患の治療や発症抑制に効果があり, 国民の健康維持, 増進に有用であると考えられる。我々は、肥満サルコペニアによる全身のインスリン抵抗性発症に関与している可能性がある新規蛋白としてTmem97 (Transmembrane protein 97)を同定した。今後、Tmem97のインスリン抵抗性発症機序の詳細について検討していく。
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