摂食行動やエネルギー代謝を制御する視床下部において、リガンドが不明なため機能が知られてない受容体(オーファン受容体)に作用する未知の生理活性ペプチドを探索した。細胞の微小形態変化を指標とした活性検出系(CellKey)を用いて、オーファン受容体発現細胞に対し特異的なインピーダンス上昇活性を検出した。この活性を指標に精製を進めた結果、4種類のペプチドを同定した。これらは受容体特異的に細胞内Ca2+上昇活性を示したが、より高感度にインピーダンス増加活性を示した。同定したペプチドの組織含有量が低いため、CellKeyだけが活性検出に成功し、本システムが今後の新規因子探索に有用であると考えられた。
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