本研究では気管支喘息の難治化機構の解明を目的に、樹状細胞によるIL-23産生を誘導する因子の同定、及びアレルギー性気道炎症における真菌成分αマンナンの受容体Dectin-2とNF-κB関連蛋白であるIκBNSの役割の解明を行った。その結果、①Dectin-2を発現するCD11b陽性樹状細胞はIL-23を発現しており、アレルギー性気道炎症を誘導すること、②血球系細胞に発現するIκBNSはアレルギー性気道炎症を抑制することを明らかにした。現在、樹状細胞にIL-23産生を誘導する気道上皮細胞由来分子の同定を目指し、研究を継続している。
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