研究成果の概要 |
A群溶血性連鎖球菌感染症は軽微な咽頭炎から重篤となる劇症型連鎖球菌感染症と種々の病態を示す。我々は各種病原因子に注目し、菌株から病原因子が含まれる蛋白分画を精製し、それをマウスの骨髄細胞をGM-CSFでマクロファージ、樹状細胞に分化させた細胞に作用させた。細胞から遊離される多種のサイトカインやケモカインのmRNAをqRT-PCRで、またその産生蛋白を蛍光磁性マイクロビーズを使ったEIA法により検出した。その結果、炎症性サイトカインであるTNF-α, IFN-γ,IL-1β, IL-12p40, KC(CXCL2)の発現が生菌で顕著にまたIL-6、iNOS、KC、MIP-2の上昇も見られた。
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