研究成果の概要 |
アトピー皮膚炎(AD)におけるコラーゲントリペプチド(CTP)の効果をみた。1.培養ケラチノサイトにCTPを炎症性サイトカインやTh2サイトカインとともに添加したところ、CTPはTARC, MDS, TSLPのmRNAの発現を減弱させた。神経因子には影響をみなかった。CTPをアトピー性皮膚炎患者に3ヶ月投与したところ、かゆみを抑制した。 また、ADにおいて、ペリオスチン(PO)が皮膚のかゆみ神経と免疫細胞の両者に直接作用する可能性を示した。PO刺激で線維芽細胞ではSema3Aの発現の低下とNGFの発現の亢進を、末梢血単核球ではIL-18とTNF-αの発現の上昇をみた。
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