アルファ線核種であるラジウム-223(Ra-223)は骨に親和性を持っており、去勢抵抗性前立腺癌骨転移に対して全生存期間を延長する治療用放射性医薬品として医療に導入されつつある。本研究において、Ra-223の物理学的化学的特性を明らかにし、測定・計数や管理・汚染除去、撮像などの手法を確立するために、各種計測機器による光子の計数、汚染除去に関する実験、ガンマカメラによる撮像の検討を行った。GM計数管、NaI(Tl)シンチレーション計数管、ZnS(Ag)検出器の特性、汚染除去に関しては素材に付着したRa-223の早期の除去が重要であること、撮像にガンマ線・特性X線を用いることができることを示した。
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