研究課題
基盤研究(C)
肝内胆管癌ではgankyrinの発現増強がみられ、その発現とOct4及びOV6の発現には正の相関があり、それらの発現が高い症例は外科切除後の予後が不良であった。細胞株では,gankyrinの発現増強による変化はみられないものの、それをknockdownするとOct4の発現減弱とOV6陽性細胞数の減少がみられ、sphere形成能の減弱もみられたことから、肝内胆管癌ではgankyrinが細胞脱分化から誘導された癌源細胞の維持に重要な役割を果たしていることが示唆された。また、microRNA214がgankyrin発現を調節し、それを増強することで細胞分化が誘導されることを肝細胞癌において見出した。
医歯薬系 外科系臨床医学・消化器外科学