ラット虚血心筋組織を標的とするペプチド配列を臨床で創薬に応用すべく、メカニズム解明を行った。心筋組織での受容体分子を探索するため、ラット心臓に虚血再灌流傷害を加え、ナノ磁性ビーズに結合したペプチドでプルダウンアッセイを行った。電気泳動で数種類のタンパク質のバンドを認め、それぞれを質量分析を用いたプロテオーム解析を行った結果、5種類のタンパク質が同定された。この受容体候補タンパク質とペプチドとの相互作用をin vitroで確認するために、ラット心筋細胞株H9c2を用いて、シアン化ナトリウムを用いた虚血再灌流モデルを構築したが、この条件では、H9c2細胞によるペプチドの取り込みは見られなかった。
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