悪性神経膠腫の新しい治療モダリティーとして注目されている電場変容手段に着目し、マウス の皮下腫瘍内に刺激電極を挿入し、パルス電流を与えることによる、治療効果について検討した。ヒト由来悪性神経膠腫培養細胞注入により形成された、直径2cmの皮下腫瘍に、電極を挿入し、30分間のパルス電流刺激を与えた。刺激後2日皮下腫瘍を摘出し、HE、MIB-1、TUNEL 染色を行ったところ、浸潤細胞の変化、腫瘍細胞の形態的変化を射止めた。この研究の成果を踏まえて、将来的には、脳幹など脳深部に位置する神経膠芽腫 治療への臨床応用を構想している。
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