研究課題
基盤研究(C)
基礎研究では兎耳窓法を用いて、ショック状態(出血、敗血症、アナフィラキシー)時の微小循環動態を研究した。細動脈の血管径、血流速度および細静脈の白血球動態を直視下に観察し、ショック時の微小循環動態の知見が得られた。出血性ショック時のハイドロキシエチルスターチ(HES)による輸液蘇生では、生理食塩水投与よりも、細動脈の血管径、血流速度、血流量は上昇し、微小循環および中心静脈酸素飽和度は好転した。臨床研究では集中治療室に収容された患者での爪床の微小循環を生体顕微鏡で直視下に観察した。心不全を有する患者は、血管密度が比較的高く、血管径が細かった。
医歯薬学