毒茸のドクササコの成分であるアクロメリン酸Aの脊髄腔内投与による早期 (投与後1時間) と晩期 (投与後1週間) のアロディニアの発現機序について検討し以下の知見を得た。グルタミン酸受容体-一酸化窒素経路に関与する全ての薬剤が早期のアロディニアは抑制したが、晩期のアロディニアは抑制しなかった。一方、アストロサイトを抑制するLAAの投与では晩期のアロディニアは抑制された。 以上のことより、アクロメリン酸A惹起のアロディニアの発現機構と維持機構が異なり、早期から晩期の移行期に細胞内シグナル伝達経路が変更されている可能性が示唆された。
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