研究成果の概要 |
脂肪組織由来線維芽細胞(ATSCs)は、表在性膀胱癌細胞のアポトーシス促進、増殖抑制に働き、浸潤性膀胱癌細胞では増殖促進、アポトーシス抑制に働いた。MAPK pathwayやMMP-2,-7,-9が蛋白レベルでの発現亢進しており、上記の細胞動態中間因子の役割を示唆された。また癌―間質相互作用の関連因子は表在性膀胱癌では、ATSCsとの混合培養で、HER-2, COX-2, E-cadherin の発現が亢進した。浸潤性膀胱癌では、COX-2のみ混合培養で発現低下していた。表在性膀胱癌では、ATSCsが、HER-2をターゲットとする分子標的治療に効果的なことが示唆された。
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