去勢抵抗性前立腺癌への進行の分子機構の中でも重要なERG発現と他の分子との相関を解析する目的で、前立腺全摘標本・前立腺癌死症例からの転移病巣などを使用して、ERG発現と、他の遺伝子異常、臨床病理所見との相関を解析した。ERG発現は45%の症例に認められ、最も有効な進行予後因子であった。特にERG発現はPTENの発現と相関していた。 去勢抵抗性前立腺癌における各種薬剤における予後因子の解析と、薬剤有効性予測統計モデルの作成などを行った。 アミノ酸トランスポーターを認識する新規PET診断薬の開発や、世界的な進行性前立腺癌のコンセンサス会議で本研究結果を含めて議論に参加して報告した。
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