子宮頸がんの約1/4を占める子宮頸部腺がんで手術が出来ないほど進行した患者さんでは、抗がん剤(プラチナ製剤)投与と放射線治療を同時に行う同時化学放射線療法(CCRT)が標準治療と考えられている。しかし、治療効果は扁平上皮がんと比べ不良と考えられ、新たな治療の確立が望まれている。 プラチナ製剤とパクリタキセルによるCCRTとプラチナ製剤のみのCCRTの比較試験を開始したが、症例集積が不調であったため、子宮頸部腺がんでCCRTが行われた患者さんの全国調査を引き続き行った。結果、プラチナ製剤とパクリタキセルの2剤の抗がん剤を用いたCCRTが行われた患者さんの予後が良好な傾向にあることが明らかになった。
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