ロシア、カザフスタン、キルギスタンで医療講演と患者診察を行い、ロシアやカザフスタンにもベーチェット病患者がいることを明らかにした。 特にロシア南部、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方出身者にベーチェット病患者が多く、中でも少数民族であるダゲスタン人、アゼルバイジャン人、チェチェン人、アルメニア人に多く見られた。臨床症状は日本人など他の民族と類似していた。 HLA class I も検討し、他民族と同様に HLA-B51 陽性者が多かった。ただし、それらの民族の健常者における HLA-B51 の正確な保有率は不明である。
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