研究成果の概要 |
骨誘導再生療法のために酸性電気分解水と超音波照射を導入した緻密骨処理方法を開発した.酸性電解水を用いた超音波照射骨は,SEM観察により,ナノサイズの微小亀裂が融合・伸長し,表面積が増加していた.ヌードマウス側頭骨片(5x5x1mm)を超音波脱灰(酸性電解水:pH2.7, 1.0 liter, 超音波:120W, 38kHz, 20min)して,成体ヌードマウスの背部皮下組織へ埋入した.6週後に骨芽細胞による活発な骨誘導が起きていた. これは,酸性電解水と超音波照射の併用により,脱灰・亀裂形成効率が上昇して亀裂の融合・拡大・伸長に貢献し,基質由来BMPsの徐放効率が上昇したためと解釈できる.
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