結合組織の修復や再生に深く関与している乳歯歯髄細胞において、炎症反応の抑制機序解明および適切な培養条件の検討を目的として研究を行った。 LPSおよび熱刺激(41℃15分)を乳歯歯髄由来細胞に処置後、増殖能および遺伝子発現変動について検討を行った。また無血清培地で培養した細胞について、細胞形態変化および遺伝子発現変動を検討した。LPSおよび熱刺激により細胞増殖能は一時的に低下するものの、72時間後には回復がみられた。PT-PCRではIL-6およびIL-12の増加が認められ、HSP70の発現増加も認められた。また、無血清培地で培養した細胞は、細胞形態および遺伝子発現に変動が認められた。
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