研究課題/領域番号 |
25463329
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
中岡 亜希子 大阪府立大学, 看護学研究科, 准教授 (60353041)
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研究分担者 |
澁谷 幸 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (40379459)
冨澤 理恵 大阪大学, 医学系研究科, 特任講師(常勤) (20584551)
三谷 理恵 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70437440)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 協働 / チームワーク / 看護師 / 補助者 / 看護業務 / 分担 |
研究実績の概要 |
入院基本料7対1の急性期病院より無作為に抽出された230施設の内承諾が得られた61施設の師長、看護師、補助者に郵送法による無記名自記式質問紙調査を実施した。調査内容は、平成27年度までの調査結果及び先行研究をもとに、看護業務57項目の業務分担の実態とどう業務分担したら良いかという認識、現在提供されている業務の満足度、看護師と補助者の互いのチームワークを日本語版Relational coordinaiton尺度1)で質問した。 回収数は、師長178名(回収率58.6%)、看護師859名(44.0%)、補助者410名(61.0%)。 看護業務の認識について、 看護師と補助者で統計的に有意差(p<0.05)があったものは、全57項目中30項目であった。両群とも「看護師と補助者の協働」と示した15項目のうち、現状は「看護師」が 行っているものは5項目で[手浴][足浴][モーニングケア][陰部洗浄][罨法の準備・作成]であり前者3項目は満足度の低い項目であった。これらは現状看護師が行なっているが、協働することで満足度の高いケアが提供でき、補助者もケアに参画できると考えていることが示唆された。 チームワークについては、急性期補助者体制加算がの異なる病棟において、25:1では、全項目において、職位・職種別に有意差はなかった75:1、50:1の病棟では、コミュニケーションに関して、看護職と補助者間に差異を認め、看護職と補助者の情報共有が課題であることが示唆された。25:1では、看護職間で、補助者との協働への認識の一致を図る必要性がある。Cでは、職種間で差異を認めなかったことから、補助者の人数が少ないことで業務分担の構造が異なる可能性があることが考えられた。
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