2組のCOPD在宅療養者と家族を対象に、冬季前に看護師・理学療法士による自己管理および室内運動の個別指導を実施し、冬季5か月、月1回の看護師による自宅訪問で自己管理を継続的に支援した。訪問では、体調観察と自己管理への助言、個々の環境や状況に合わせた運動調整、良好な管理に対する賞賛、目標設定への助言等を行った。 結果、2名に増悪はなく、とくに1日の歩数が介入前の10倍を超えた1名は、6分間歩行試験で介入前297mから介入後360mへと距離が伸び、健康関連QOLやうつ症状レベルの改善が見られた。療養者と家族が、生活するその場で、主体性を尊重されながら専門家とともに行う学習は効果があると考えられた。
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