研究課題/領域番号 |
25463553
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
藤野 成美 佐賀大学, 医学部, 教授 (70289601)
|
研究分担者 |
岡村 仁 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (40311419)
重松 由佳子 (有馬 由佳子) 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90320390)
藤本 裕二 佐賀大学, 医学部, 助教 (30535753)
長家 智子 佐賀大学, 医学部, 教授 (70207976)
末次 典恵 佐賀大学, 医学部, 講師 (60363355)
吉武 美佐子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 講師 (50320388)
山口 扶弥 広島都市学園大学, 健康科学部, 教授 (60352051)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 精神障害者 / アウトリーチ / 多職種協働 |
研究概要 |
本研究の目的は、精神障害者が地域生活を継続するための効果的なアウトリーチの内容や多職種による協働の状況について明確にするアセスメント指標を開発し、さらに多職種協働による在宅精神障害者のためのアウトリーチ推進に向けた教育モデルを開発することである。多職種協働による教育モデルの開発により、各専門職におけるアウトリーチの質向上だけでなく、有機的な地域精神医療システム構築の効果をねらう。 本年度は、まずアウトリーチ推進に向けて多職種協働を図るための前段階の研究として「精神科長期入院患者の退院促進および地域生活を継続するために必要な看護師の姿勢」として論文を投稿し受理された。結論として、中核となるカテゴリは【精神科長期入院患者に対する固定観念の修正】であった。よって、看護師が自分自身の価値観を優先するのではなく、患者個人がどのような人生を生きたいのか自分自身で選択し、決定していく姿勢を支持することの重要性が示唆された。さらに、精神障害者におけるアウトリーチ支援について概念分析を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通りの進捗状況である。概念分析により、抽出された結果をもとに、アセスメント指標の検討と下位項目の抽出を実施する。次年度はこれらの結果とともに、インタビュー調査の結果から、アセスメント指標を開発をしたいと考えている。学会発表により、得られた研究成果を周知する予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度は、概念分析の結果を基に、アウトリーチ推進事業に参加した精神科病院において、当該施設に勤務するアウトリーチ実践活動事例をもつ専門職者及び関連機関の保健師に対して、インタビュー調査を実施する。インタビューデータは質的帰納的分析を行う。 次に、概念分析の結果とインタビュー調査の結果を踏まえて、指標の項目を作成する。さらに項目の修正を重ね洗錬を行い、項目を決定しアセスメント指標を考案する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
現在、概念分析により抽出された結果をもとに、アセスメント指標の検討と下位項目の抽出を実施中である。次年度はこれらの結果とともに、インタビュー調査の結果から、アセスメント指標を開発をしたいと考えている。インタビュー調査にかかる費用が、本年年度から次年度にまたぐ結果となり、繰越金が生じた。 まずはインタビュー調査のための旅費が早急に必要となる。次年度の研究目的を達成するために、研究計画にしたがって、アセスメント指標開発をすすめていきたいと考える。
|