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2015 年度 実施状況報告書

臨地実習の質向上を目指した保健師実習指導者現任教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25463625
研究機関神戸大学

研究代表者

小寺 さやか  神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (30509617)

研究分担者 中山 貴美子  神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (70324944)
井上 清美  神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (20511934)
谷垣 靜子  岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80263143)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード保健師基礎教育 / 臨地実習 / 実習指導者 / 現任教育
研究実績の概要

本研究は自治体に所属する保健師実習指導者(以下,指導者)を対象に,指導者の教育者及び専門職としての力量を強化し,指導者としての役割準備を促すことを意図した保健師現任教育プログラムを大学が開発,実践し,その効果を検証することを目的としている。本研究の3年目に当たる今年度の進捗は以下のとおりである。
[実施内容]
既存のデータより実習指導上の課題を明らかにした。調査対象は,全国の都道府県及び政令指定都市の保健所・保健センターに所属し,指導者としての経験を有する保健師である。調査に協力が得られた806名のうち,自由記述に回答があった359名の記述を分析対象とした。内容分析の結果,保健師実習指導の課題として,【実習指導に対する相互理解の不足】【実習指導の負担】【実習前教育の徹底】【大学が求める実習と現場とのギャップ】【保健師基礎教育のあり方】【大学教員の質の向上】【大学と現場との連携の強化】7つのカテゴリーが見出された。本結果は,平成28年度の学術集会にて発表予定である。
[意義]2009年の保健師助産師看護師法の改正以来,保健師教育は選択制又は大学院化が進んでいることから,今回明らかになった幾つかの課題は解決の方向性が見えている。しかし,依然大学と指導者との認識のギャップや連携不足といった課題が存在することから,大学が現場と協働して指導者プログラムを実施する意味は大きいと考える。本研究結果は都道府県・政令指定都市に所属する指導者の実態であり,市町村に所属する保健師の実態は未だ明らかになっていない。今後,市町村の指導者の実態調査を行うとともに,これまでの知見をプログラムに活かしていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

より普遍的なプログラムとするため,全国市町村の保健師実習指導者の役割準備状況とニーズを把握することとなった。そのための準備等で時間を要した。

今後の研究の推進方策

今後,全国調査により市町村の保健師実習指導者の役割準備状況と支援ニーズを明らかにするとともに,教育プログラムの構成と評価指標を決定し,教育プログラムを実施する。さらにこれらの成果を検証していく。

次年度使用額が生じた理由

海外視察又は研究者招聘を計画していたが,依頼機関が見つからず実施できなかったことおよび次年度に全国調査を実施することとなったため,それに係る費用を繰り越す必要性が出てきた。

次年度使用額の使用計画

全国調査のための郵送費や印刷費等の支出を予定している。それ以外は,計画どおり使用する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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