我々は、まず、緩和ケアボランティアの活動を地域へ拡大するための課題を検討するために、病院で活動している緩和ケアボランティアへのインタビュー調査を行った。その結果、緩和ケアボランティアの人材確保が困難であり、今後、在宅緩和ケアネットワークの構築には住民参加が不可欠であることを啓発していく必要性が示唆された。そこで、最期まで自分らしく暮らせるための地域づくりをテーマとしたワークショップを開催した。その結果、地域住民や医療、介護福祉関係者が集い、終末期の過ごし方や在宅緩和ケアの促進に向けた地域づくりについて考える機会をもつことで当事者意識の促進、人材の発掘、地域力の向上が期待できることが示唆された。
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