研究課題/領域番号 |
25500004
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
瀬戸山 晃一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00379075)
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研究分担者 |
養老 真一 大阪大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (30240831) [辞退]
山本 洋一 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (20335342)
掛江 直子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 臨床研究開発センター生命倫理研究室, 室長 (70298206)
岩江 荘介 宮崎大学, 医学部, 准教授 (80569228)
奥田 純一郎 上智大学, 法学部, 教授 (90349019)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 医学研究 / 倫理審査委員会 / 非医学系委員 |
研究実績の概要 |
本研究の目的である、省令や指針等で義務づけられている医学研究の研究計画書を審査する倫理審査委員会の非医学系倫理委員の現状と役割に関するそれぞれ複数のサブの質問項目を含む12の項目についてのアンケート調査紙を、医学系大学倫理委員会連絡会議第51回2015年7月250部配布を行った。回収率20%弱であり、期待する数が集まらなかったため、自施設以外の全国79の大学医学部倫理委員会事務局及び全国の概ね病床数500以上の117の医療機関に質問票送付し、返信用封筒にて個別に回収し、10月末までの有効回答数362(非医学系171名、医学系191名)を得た。その集計を行い、非医学系倫理委員に選ばれた経緯や担う役割についての意識その他、非医学系の委員のみならず非医学系の委員が非医学系の様々なカテゴリーの委員について期待する役割等についての意見を明らかにした。 それらの結果を11月の日本医学哲学・倫理学会におけるワークショップにおいて研究代表者および2名の研究分担者が、それぞれの専門の観点から分析した発表を行った。また、全国医学系大学倫理委員会連絡会議(2016年1月京都で開催)におけるシンポジウムにおいて、アンケートの集計結果の多くを資料として印刷配布するとともに、研究代表者が非医学系委員の立場から倫理委員会の質保証を考えるという題目でアンケート集計結果を踏まえて、講演並びに質疑応答を行った。また、生命倫理ガバナンス研究会(位田隆一教授主催)において、米国の研究倫理や倫理委員会の専門家を招聘したワークショップにおいて英語でアンケート集計結果について報告を行った。さらには大阪大学未来医療倫理審査委員会並びに京都府立医科大学医学倫理審査委員会においても集計結果についての報告を行った。 アンケート集計結果に基づき、研究代表者は、論文を執筆中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の本務先大学の異動に伴い、アンケート調査紙の発送が遅れた。またアンケート調査の回収率が低く、期待した数の回答が集まらなかったため、追加の調査紙の発送を行い、回収時期と集計時期がそれに伴い遅れた。そのため、年度内にそれらの分析を行い論文としたり報告書としてまとめることができなかった。また、研究分担者が予定していた海外の専門家のインタビュー調査が、予定者のサバティカルで延期になり、計画の一部を完了することができず報告書作成と送付が年度内にできず、研究期間の延長を行った。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、海外インタビュー調査と報告書作成とアンケート集計結果を分析した論文を公表予定であり、延長期間内に特に問題なく完了し報告書に反映する。
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次年度使用額が生じた理由 |
アンケート質問紙の回収率が期待したものより大幅に下回り、追加でアンケート送付を行ったため回収と集計が遅れ、また研究計画にあった研究分担者の海外でのインタビュー調査がインタビュー予定者のサバティカルで実現せず延期になった。これらの影響で、年度内に予定していた報告書作成と送付が間に合わなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額は、インタビュー調査出張旅費と謝金、報告書作成と送付、作業補助の人件費として全額使用予定である。
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