大阪大学医学部附属病院、大阪府立成人病センター、大阪がん循環器病予防センター、古妻クリニック、及び市立貝塚病院の5施設から29検体の乳頭分泌液 (ND) の提供を受けた。AAL レクチン LC を使用し ND 検体から糖タンパク質を分取した後、二次元ナノ LC-MS/MS を用いて乳癌患者により多く発現している糖タンパク質を解析し、ホルネリンというタンパク質を同定した。合成ペプチド2種を用いて免疫ウサギ抗体を作成し、ホルネリンに対する反応性を確認したところ、1種の抗体についてホルネリンとの反応性が好ましいことを確認した。今後、当該新規抗体を用いてホルネリンの簡易アッセイ系の確立を行いたい。
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