本研究では,ウェアラブルコンピューティングの普及による常時情報閲覧環境において,ユーザの心身への影響があるかないか,また,正しく情報を伝えるためにはどのような仕組みが必要かをあきらかにするため,(1)虚偽情報フィードバックに基づく身体情報制御技術の確立,(2)プライミング効果を考慮した情報提示技術の確立,(3)状況認識技術を活用した状況別の情報認知特性の評価研究,の3点を推進した.その成果として,プライミング効果により,装着型ディスプレイに表示した内容が人間の行動に影響を与えることがわかるなど,情報提示の影響の基盤となる法則を発見した.また,観光案内や教育現場などへの社会実装も積極的に行った.
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