食餌脂肪と炭水化物量の違いが内臓脂肪蓄積に影響するかを調べるため、等カロリーで食餌脂肪と炭水化物量を変化させたとき内臓脂肪の蓄積や体重が変化するモデル動物を探索した。その結果、db/dbマウスでは高脂肪食では低脂肪食に比較し摂取カロリーが少ないにもかかわらず、体重が増加した。しかし、内臓脂肪蓄積に有意差がなく、肥満を誘導するかは明確ではなかった。db/dbマウスでは高脂肪食摂取時の脂肪燃焼応答が極めて低いことが明確に示され、等カロリー条件でも肥満を誘発する可能性が示唆された。このことから、db/dbマウスが等カロリーでも高脂肪食で内臓脂肪蓄積が誘発されるモデルとして利用できる可能性が示された。
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