研究課題
ラット視覚野ニューロンにAAV9を用いてChR2を発現させた。発現領域にoptrodeを刺入し光刺激を行うと同時に、発現領域直上の脳表に32チャンネルECoG電極を設置し、光刺激によって生じる皮質脳波応答を記録した。その結果、視覚野皮質の水平方向と垂直方向で、皮質脳波の異なる伝播様式が存在することが明らかとなった。本研究結果は共著者としてCerebral Cortex誌に論文投稿準備中である。また、並行して霊長類の側頭葉に128チャネルECoG電極を設置し、視覚性連合記憶課題における皮質脳波応答を記録した。その結果、シータ帯域の皮質脳波応答の空間パターンが視覚性連合記憶を表現することが明らかとなった。この結果は、光遺伝学などの手法を用いて側頭葉のシータ帯域の活動を操作することによって、記憶機能を高めることができる可能性を示唆している。本研究結果は筆頭著者としてNature Communications誌に論文受理された。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)
Nature Communications
巻: 未定 ページ: 未定
10.1038/ncomms11827