研究課題
今回の科研では、4つのことを行った。第1に、中国語および韓国語を母語とする日本語学習者のために、基本的な二字漢字語の品詞性および関連情報を掲載したデータベースを作成した。これは、『ことばの科学』(2014年)の第27号に特集号として、複数の論文を掲載した。さらに、このデータベースの検索エンジン(http://kanjigodb.herokuapp.com)をWeb上で完成した。この説明論文を『ことばの科学』(2015年)の第29号に掲載した。また、このデータベースに、ベトナム語の発音や意味を追加した。第2に、2000年から2010年までの毎日新聞のコーパスを利用して、新しい常用漢字2136字の漢字特性および二字熟語のデータベースを完成し、検索エンジン(www.kanjidatabase.com)をWeb上で公開した。さらに、この英語の説明論文が国際ジャーナルのPsychological Researchに採択され、2016年に掲載予定である(Tamaoka et al., in press)。これにより、世界中の研究者がこのコーパスにアクセスできるようになった。第3に、ネット上で使える部首と漢字の関係を実験するための漢字意味空間実験ソフトを作成した。これにより、世界中どこからでもこのソフトが実験に使用できるようになった。第4に、中国人日本語学習者を対象に、日本語と中国語の語彙が、非選択的に活性化されることを脳波実験で証明した。さらに、中国語でも日本語でも、非選択的に活性化された語彙はターゲット文の処理には影響しないというデータも得られ、文の意味処理レベルでカット・オフ機能が働くのではないかという仮説を提案した。この論文は、2016年4月にopen journalに掲載した(Tamaoka et al., 2016)。
すべて 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (22件) (うち国際共著 10件、 査読あり 17件、 オープンアクセス 13件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 6件) 図書 (3件) 備考 (2件)
Psychological Research.
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