本研究では、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、それらに関わる認知プロセスを検証した。実験には英語を外国語として使用している大学生・大学院生30名が参加した。口頭絵描写タスクを行い、発話に関してフィードバックを受け、発話を修正する際の脳活動をfMRIで撮像した。分析の結果、コミュニケーション活動中にフィードバックを受け発話を自己修正するプロセスには、左下前頭野、補足運動野、小脳が関わっていることが分かった。左下前頭野は文の構造や文法項目の処理に関与していると考えられている領域であり、補足運動野と小脳は予測と制御を通して運動のような手続き的学習に重要な神経基盤である。
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