本研究では、創造性や美的価値の高い製品・サービスへの選好が社会階層の諸次元によって説明されることを実証的に示す。そのため1,600人規模のウェブ調査を行い、所得、階層帰属意識、職業威信、学歴(人的資本)、文化資本、社会関係資本等の標準的な社会階層の次元と、仕事におけるクリエイティブ志向(クリエイティブ資本)やクリエイティブな職業への社会ネットワーク(クリエイティブ社会関係資本)等の新たな階層次元を測定した。そしてこれらの社会階層次元から、同時に測定された消費における創造性・美的価値への選好、具体的なブランド選好、画期的な新製品の採用ないし新サービスの利用などが統計的に予測されることを示した。
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