本研究では、適応指導教室と中学校支援室を活用する再登校援助システムを開発・実施し、その効果を検討した。 (1)初年度は、中学校の教職員と教育委員会登校支援課の協力を得て、中学校支援室を活用する再登校援助システムを開発した。(2)次年度は、その介入研究を行い、不登校生徒ならびに適応指導教室通級生徒の登校再建が実現し、効果が確認された。(3)3年目は、最初の介入場面である家庭訪問に焦点化し、家庭訪問での登校支援モデルを開発した。(4)最終年度は、中学校現場での再登校支援の困難と可能性をテーマにしたシンポジウムを開催し、援助システムの導入効果を検討した。
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