時間分解静電気力顕微鏡を確立するために、有機太陽電池薄膜を試料として開発を行った。PEDOT-PSS/ITO基板上にPCBM/MDMO-PPVをスピンコートし試料として用いた。暗条件において、周波数変調ケルビンフォース顕微鏡測定によりドナーとアクセプターが相分離したドメイン構造と表面ポテンシャルの良い相関を得た。実験結果から、最表面はPCBMであると同定できた。暗条件における周波数変調静電気力顕微鏡測定において、トポグラフとは著しく異なる局所分極画像を得た。さらに、532nmレーザー光の照射により、光誘起電荷による静電気力を検出した。現在、光誘起電荷の画像取得を試みている。
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