ポリエチレン内張型反跳陽子比例計数管で観測されるパルス立ち上がり時間特性が、中性子入射の場合とガンマ線入射の場合で異なる特徴的な振る舞いを示す現象に着目し、両者を弁別することにより簡便な高速中性子サーベイメータに応用する為の基礎的検討を行った。 ポリエチレン内張型反跳陽子比例計数管の検出感度のエネルギー依存性を調べたところ、数100keV以上の領域でのエネルギー応答特性が「レム応答」にほぼ一致することが分かった。その換算係数は約4.4 nSv/カウントであり、高速領域において市販レムカウンターの約1/5~1/50程度の感度を有する、中性子線量当量率測定器として動作することが明らかになった。
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