本研究では、放射光ナノビームやX線自由電子レーザーなどの高輝度微小光源を使って得られる微小領域試料の回折データから原子配列を解明するための基盤技術を構築を目指した。その結果100×100×100nm3の体積領域に含まれる1億原子からの散乱された数千点の回折データを数時間の実用的な時間で計算するシステムをGPGPUにより構築することに成功した。この方法を、周期性を持った領域と周期性を持たない領域の両者が混在するナノ構造体の回折データの解析に利用して、回折パターンから粒子のサイズ分布、形状分布を解析する手法開発の糸口をつかんだ。
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