本研究は,建設産業の構造物を対象に,メタモデリング理論を構築し,ソリッド要素を使った有限要素法の優位性を示すことが目的である.連続体のラグランジュアンを利用し,代入する変位関数に制約を与えることで,多様なモデリング(数理問題)が導出されることを証明し,これをメタモデリング理論として確立した. モデリングに基づき,数値解析も多様なものが可能である.ラグランジュアンの正解を与える数値解析手法がソリッド要素モデルを使う有限要素法であることを証明した.これは,構造要素モデルを使う有限要素法は,メタモデリング理論の観点からは近似解であることを意味する.ソリッド要素との比較は意味がないことを証明した.
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