ダストは恒星の誕生から死,惑星系形成,銀河化学進化と様々な局面で重要な役割を果たす.星周環境でのダスト形成解明には,形成過程の速度論的理解が不可欠である.制御された星周条件での鉱物成長実験の手法を応用し,星周温度・圧力条件を制御・再現した金属鉄均質核形成実験をおこない,星周条件での金属鉄均質核形成速度および臨界過飽和比を得ることを目的とし,高温真空加熱装置の設計,開発をおこなった.作成した装置は到達真空度10-4Pa,最高到達温度1500℃と設計通りの性能を示し,星周環境での金属鉄凝縮実験をおこなうことが可能となった.
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