本課題は、地球型系外惑星の検出・キャラクタリゼーションの手法の開発である。しかし、微弱な惑星光のすぐ傍にある明るい主星光によって、僅かな測定系の較正エラーが惑星光の検出を阻む。本研究では、系統誤差を極限まで排除可能な測定系を実現した。30m口径の望遠鏡に本方式の干渉計を想定する場合に、G型星周りの系外惑星について10時間程度で検出ができ、20日程度でスペクトルを取得できることが分かった。 さらに、本研究を発展させて、干渉計の手法を一般的な高精度計測技術に応用することにも成功し、論文として投稿までに至った。本研究は、天文学の一分野に留まらず、広汎な応用の範囲が期待される。
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