本研究では異方性を有するコロイド粒子系の形成する構造に関する実験的研究を行った。 形状異方性粒子として、種々の軸比を有する楕円体粒子の2次元高濃度分散系が示す構造を並進秩序と配向秩序に注目して解析を行った。その結果、軸比の増加とともに並進秩序は消失し、配向秩序が形成されることが実験的に明らかとなった。 また、相互作用に異方性を有する球状ネマチックコロイド系では、光ピンセットを用いて粒子を操作し、従来のコロイド系では実現できない隙間の多い樹枝状(デンドリックな)や隙間の空いた斜方格子構造などを実現することに成功した。
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