研究成果の概要 |
磁気ボトル効果を利用して電子の捕集効率を1,000倍程度に高め、気相クラスターに適用可能な高感度ペニング電子分光装置を開発した。この装置を用いることによりセレノアニソールの分子内回転の安定性を決定し、セレン原子がもたらすと考えられる特徴的な反応断面積の端緒を見出した。多重イオン反射画像観測実験では、質量選別したクラスターイオンMAr+ (M=Mg, Ti, Cu, Sm, Er)をレーザーで光解離させ、解離種の放出運動エネルギーと親イオンの光エネルギー緩和ダイナミックスを調べる実験を行った。本研究では、反射型飛行時間質量分析計(リフレクトロン)を新たに立ち上げ、位置敏感検出器と組み合わせた。
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