研究課題
挑戦的萌芽研究
申請研究では,体外に摘出した検体中の細胞に由来する劣化しやすい生体分子を,長期保存後も検査に耐えうる品質をもつ検体試料を作る技術を開発することを目的として,検体を採取後に瞬時に固定する方法の開発をおこなった.その結果,試料濃度と液膜厚さを適切に選定すれば,試料全体がガラス化することがわかった.これは,液性検体である血液の特に血漿を手軽に常温で急速に固定できることを意味しており,当初の目的である急速乾燥固定技術の手がかりを得たと考えられる.
熱工学