本研究ではエネルギーハーベスティング回路の動作状態をモニタリングし、適応的に回路パラメータを再構築することで環境変動が生じても安定した電力効率を実現するためのシステム及び要素回路の開発を行った。 提案手法では負荷回路に供給する電源回路とエネルギー回収を行う電源回路を分けることで、負荷変動に関わらず回収電力を最大点に対して5%以内の範囲で制御できることを確認した。 また、適応制御に必要となるモニタ回路の要素回路であるアナログ・デジタル変換器を開発した。0.6Vの動作において有効ビット9.1ビット、動作周波数10kHzにおいて0.1μWの電力、FoM=19.5fJ/conv.で動作することを確認した。
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