東日本大震災により東北地方から関東地方の広範囲にわたって河川堤防が被災し、その原因は、堤防の自重により発生した軟らかい基礎地盤のめり込み部においての堤体内液状化とされている。そこで土の毛管上昇作用を利用したサクションポンプの開発を進めてきた。室内試験および数値解析により、(1)排水速度には、材料の状態量に影響するが、平衡時には排水量は同じになること、(2)高い毛管上昇高と高透水係数の両者の特生を有する材料の選定が重要であること。(3)キャピラリーバリアを抑止するために、排水口の形状を変えることで対処できる。(4)排水時間は掛かるが、浸潤排水の繰り返しに対して再現性があることが得られた。
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