樹状細胞を用いたがん治療は、国内外において幅広く実施されている。樹状細胞療法をさらに普及させ、評価を進めるには、樹状細胞の安定大量供給が必須である。樹状細胞は、末梢血単球から作製されているが、従来、単球を増殖させることことは不可能であり、必要数の単球を得るためにアフェレーシス操作による白血球分離が必要である。本研究では、こヒトの単球を増殖させる手法を開発し、これを臨床的に実用化するための基礎的検討を行った。その成果として、侵襲性を伴うアフェレーシスを行うことなく樹状細胞療法を行うことが可能になった。これにより、末梢血単球数の少ない患者でも実施可能になることが期待される。
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