土壌細菌Pseudomonas putida F1株の土壌培養系と液体培養系の比較プロテオーム解析を行い、土壌環境特異的に発現する遺伝子の検出を行った。(1)F1株の接種土壌から直接法および間接法による環境タンパク質抽出を行い、タンパク質の同定数や種類の比較解析を行った。両手法に長所短所があり、研究目的により使い分ける必要がある。(2)土壌特異的発現遺伝子として5遺伝子で構成される1オペロンと2遺伝子を特定した。発現因子解析から、遺伝子の一つはNOによって発現した。オペロンの発現は、ある種の土壌成分の欠乏が誘導を促すことを見いだした。本研究より細菌が取り巻く微小環境を知ることが可能となった。
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