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2014 年度 実績報告書

根圏高pHに対する地上部による根伸長促進機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25660048
研究機関東京農業大学

研究代表者

樋口 恭子  東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (60339091)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード根伸長 / アルカリ性 / オオムギ / トマト / 細胞分裂 / 細胞伸長 / H+-ATPase
研究実績の概要

(1)アルカリ性水耕液でも十分に根を伸長させるオオムギと伸長が抑制されるトマトで根先端の組織を観察したところ、オオムギではアルカリ性水耕液に移植後24時間前後に遷移領域が拡大していた。これに対し、トマトでは時間とともに緩やかな伸長領域が拡大しており、各細胞の伸長が遅れていることが予想された。細胞周期関連遺伝子の発現パターンを調べたところ、オオムギでは主要なサイクリンとサイクリン依存性キナーゼの発現、および細胞周期から脱して分化に移行するのに関わるFZRの発現がアルカリ性水耕液によって増加していた。これに対し、トマトではこれらの遺伝子の発現は水耕液pHによって変化しないかむしろ減少していた。
(2)オオムギとトマトの根伸長領域から原形質膜を精製しH+-ATPase活性を測定したところ、どちらの植物でもアルカリ性水耕液によって活性が有意に増加したが、増加割合はオオムギの方が大きかった。
(3)アルカリ性水耕液がトマトの植物ホルモン含量に及ぼす影響は前年度までに得られているオオムギの結果とは全く異なることが分かった。
(4)オオムギでRNA-Seqを行い、アルカリ性水耕液への移植により発現が変動する遺伝子を検索した。根の分裂領域・遷移領域、および急速な伸長領域で発現が上昇もしくは減少した遺伝子が多数見つかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] アルカリ条件下で栽培したオオムギの根伸長と原形質膜H+ATPase活性の関係2015

    • 著者名/発表者名
      牧島平・樋口恭子
    • 学会等名
      日本植物生理学会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      2015-03-16 – 2015-03-18
  • [学会発表] pH8の水耕液がオオムギとトマトの根伸長に及ぼす影響の比較2014

    • 著者名/発表者名
      樋口恭子・上杉哲哉
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会関東支部会
    • 発表場所
      山梨大学
    • 年月日
      2014-12-06 – 2014-12-06
  • [学会発表] 高pHの水耕液がオオムギ根の細胞伸長に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      荒木怜、須恵雅之、樋口恭子
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会
    • 発表場所
      東京農工大学
    • 年月日
      2014-09-09 – 2014-09-11

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公開日: 2016-06-01  

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