研究課題
挑戦的萌芽研究
インフルエンザ脳症は主に小児に発生する疾患であるが、その発生機序は不明であり、有効な予防・治療法が確立されていない。本研究ではマウスにインフルエンザウイルスを接種し、実験的にインフルエンザ脳症に類似の病態を示すモデルを作出することを目的とした。その結果、ウイルス感染マウスは肺を含む呼吸器に病変を形成するが神経症状は示さず強い脳病変を形成しないこと、少量のウイルス抗原を感染マウスの脳内に投与することで、インフルエンザ脳症に類似したサイトカイン上昇が誘導されることが明らかになった。
獣医病理学