イヌ皮膚由来線維芽細胞を分離・培養してレンチウイルスベクターを用いて、Oct4を導入しCD45陽性細胞への分化誘導を試みた。感染からday18ではiPS細胞に類似するコロニーが著しく増加した。また、形成されたコロニーはRT-PCRでOct4の発現が見られ、さらにアルカリフォスファターゼ陽性でありday14, day21ではCD45の高発現が認められた。本研究の結果、イヌ線維芽細胞にOct4を導入することで、CD45陽性細胞を分化させることに成功した。この細胞に様々なサイトカインや増殖因子を加えて培養することで、白血球、赤血球、血小板などの血液細胞に分化できる可能性が大いに期待される。
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