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2013 年度 実施状況報告書

移植するだけでNASHを発症させるNKT細胞の発見、その機能解析と創薬への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 25670022
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関富山大学

研究代表者

小泉 桂一  富山大学, 和漢医薬学総合研究所, 准教授 (10334715)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードケモカイン / NASH
研究概要

メタボリックシンドロームの代表的な表現型である脂肪肝は、病態の悪化に伴って、肝慢性炎症疾患であるNASH(nonalcoholic steatohepatitis:非アルコール性脂肪性肝炎)に進行する。NASHは肝硬変、さらには肝がんへと移行する重篤な疾患であるが、NASH発症・進展機序の詳細は不明である。最近我々は、驚くべき事実として、尾静脈より移植投与するだけで、レシピエントのNKT細胞欠損マウスにNASHを発症させる特殊なNKT細胞集団を発見した(未発表データ)。上記の萌芽的な発見を基盤として、本申請研究は、① この特殊なNKT細胞の免疫学的機能解析を詳細に行い、さらには、② このNKT細胞機能阻害を標的として、治癒困難なNASHに対する創薬に挑戦する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

NKT細胞の免疫学的な同定およびその機能解析
表面分子はFACS解析、サイトカイン産生はELISA、またNKT細胞の転写制御の観点からqPCR解析を行った。また、マクロファージ、および樹状細胞等との供培養を行い、産生されるサイトカインプロファイルより、NKT細胞の機能を解析した。

今後の研究の推進方策

平成25年度までに明らかになったNKT細胞の表面分子に対する機能阻害剤、産生されたサイトカインに対する中和抗体を用いて、NASHの治療実験を動物モデルにて遂行する。第一選択肢としては、NKT細胞のアゴニストとして初めて同定されたα-GalCerの誘導体である。これら誘導体はアンタゴニストとして機能することが報告されており、NASHの新規治療薬のシーズとなり得るかを検証する。

次年度の研究費の使用計画

計画は予定通り進んでいるが、物品が予定価格より安く購入できたため。
平成26年度の本研究における物品費として使用予定。

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公開日: 2015-05-28  

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