抗体遺伝子の可変領域(V領域)に起こる体細胞突然変異は高親和性の抗体を得るのに必須の現象である。ゲノム中のV領域になぜ高率に突然変異が挿入されるかその機序は不明である。AID(activation-induced cytidine deaminase)は体細胞突然変異とクラススイッチの両方に必須の分子であるが、AIDのN末が体細胞突然変異特異的なドメインであることが過去の研究で明らかである。G23S変異体の脱アミノ化酵素活性は保持されているので、AIDのN末と相互作用する補因子が重要と考える。野生型AIDとG23S変異体に結合する蛋白質の比較から体細胞突然変異特異的補因子の候補分子を得た。
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